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日々きつい業界に光が差し込む

1月5日(水)

下田:陽太君とは入社した時期が同じで、「消滅都市」を伸ばしていくフェーズに仕事をしたのが、最初の出会いでしたよね。

柳原:僕が「消滅都市」のチームに関わったのは初めてTVCMを放映することが決まっていた時期で、CMの効果を最大化させるためにはどうするべきかを考えるのが最初のミッションでした。
分析チームとして、まずは自分でゲームを遊んで数値と共に提案させていただいたのですが、当時のプロデューサーからは「消滅都市」がストアのトップに上り詰めるようなタイトルに育てていきたい」と言われていたので、その目標を達成するために、どういった規模感で実現可能かを踏まえ、CMを打った後にプレイヤーの皆さんに「消滅都市」がどのように定着するかを考えました。

下田:そうして出来上がったものは、分析から導き出した凄くロジカルな部分と、主観が絶妙に入り混じっていて、当時から陽太君のバランス感覚って、素敵だなと思っていました。数字分析からくるパラメータ調整だけではなく、序盤のシナリオや演出を自ら書きかえる資料があがってきたりして、びっくりしたのを覚えています。そういった感性はどうやって育ててきたのですか?

下田 翔大氏(以下、下田)陽太君とは入社した時期が同じで、『消滅都市』を伸ばしていくフェーズに仕事をしたのが、最初の出会いでしたよね。

柳原 陽太氏(以下、柳原)僕が『消滅都市』のチームに関わったのは初めてTVCMを放映することが決まっていた時期で、CMの効果を最大化させるためにはどうするべきかを考えるのが最初のミッションでした。分析チームとして、まずは自分でゲームを遊んで数値と共に提案させていただいたのですが、当時のプロデューサーからは「『消滅都市』がストアのトップに上り詰めるようなタイトルに育てていきたい」と言われていたので、その目標を達成するために、どういった規模感で実現可能かを踏まえ、CMを打った後にプレイヤーの皆さんに『消滅都市』がどのように定着するかを考えました。

下田そうして出来上がったものは、分析から導き出した凄くロジカルな部分と、主観が絶妙に入り混じっていて、当時から陽太君のバランス感覚って、素敵だなと思っていました。数字分析からくるパラメータ調整だけではなく、序盤のシナリオや演出を自ら書きかえる資料があがってきたりして、びっくりしたのを覚えています。そういった感性はどうやって育ててきたのですか?

柳原数字だけでは人は動かせないので、分析をするうえでは“ユーザー目線になる”ということを前提にサービスや演出にこだわり続けることを大切にしていました。何か課題を解決しなければいけないとき「自分ならこうする」という部分をプレイヤーやチームメンバーの気持ちになって考えられることが仕事を上手く回す秘訣だと気づきました。

下田確かに分析って客観的にロジックを積み上げれば答えが出るように見えがちだけど、全くそんなことはなくて、何から分析を始めるかというところでユーザー目線を持てないといけないんですよね。

柳原仮説を立てるというイメージでしょうか。自分で触っていて気持ちの良い部分を思い返しながら、ここを直せば数値が上がるはずということを説明した書類を作ったりしていました。

下田当時、自分としても凄く楽しかったのを覚えているし、あの頃のやりとりは、自分にとっても大きな財産になっています。

下田その後も『消滅都市』には長く関わってもらって、声優の花澤香菜さんをCMに起用したのも陽太君でしたよね。そこにも、自身が花澤香菜さんを起用したいという主観があったうえで、ファン層やTwitterのフォロワー数など、数値でメリットをロジカルに説明して押し通すっていう(笑)。

柳原「次にゲームの中身を伝えるにはこういう感じが良いと思う」という考えだけは見失わないようにしながら、周りから固めていきましたね(笑)。そこからしばらくはプロモーションの業務がメインでした。CMを継続する判断基準や、同じCMを続けると効果が薄くなるからどの地域にどういった出し方をするとか、様々なCM戦略を作っていました。

下田その頃には、どういった新機能を作るかという話し合いをするコアメンバー4~5人の中に陽太君がいたのを覚えています。というのも、CMを打つとなると予算が必要になる。予算を使うということは効果としてお客さまが増えたり、ゲームが活性化したりという結果が保証されないといけない。そうすると、まずはゲームを盛り上げないといけないという話になるので、「失われし世界」や「巨大ボス」といった『消滅都市』でも大きな転換点になる展開を決める前段階から一緒に考えてくれて。どのようにプロモーションを展開していくかという話だけではなく、内部の凄くコアなところに関わってもらったなという思い出があります。

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